ダンサー薬剤師あれこれ

ダンサー薬剤師のあれこれ

普段は調剤薬局の管理薬剤師 家では一児の父 趣味はダンスです Twitter  https://twitter.com/ZxUIlo33VUHfbY5

ゼチーア(エゼチミブ)

最近勉強したので記事にします。

適応

コレステロール血症,

家族性高コレステロール血症,

ホモ接合体性シトステロール血症

薬理作用

小腸コレステロールトランスポーターを阻害することにより、コレステロールが小腸から吸収されるのを抑制し、脂質異常症を改善する

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【ゼチーアと従来の薬の違い】

ゼチーア:コレステロールの吸収を阻害

従来の薬:コレステロールの合成を阻害

強さでいうとマイルドスタチンと同じ位コレステロールを低下させ 他にTG低下作用もあります。

マイルドスタチン

プラバスタチン(メバロチン

シンバスタチン(リポバス)

フルバスタチン(ローコール)

ストロングスタチン  

アトルバスタチン(リピトール)  

ビタバスタチン(リバロ)  

ロスバスタチン(クレストール)

次に国家試験の問題です

第98回 問35

ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体(PPAR)αを刺激するのはどれか。

1 つ選べ。

1 フルバスタチン

2 エゼチミブ

3 コレスチラミン

4 フェノフィブラート

5 コルヒチン

1.フルバスタチン(ローコール)は、スタチン、すなわちHMG-CoA還元酵素阻害剤です。

コレステロールの生合成における律速段階である、メバロン酸を合成する酵素

阻害することにより、コレステロールの合成を抑制します。

脂質異常症に対して用いられます。

横紋筋融解症に注意が必要な薬です。

初めて飲む人には、初期症状である、筋肉痛や、赤みがかった尿がでたら、直ちに

服用を止め、受診することを伝える必要があります。

2.エゼチミブ(ゼチーア)は、小腸コレステロールトランスポーター(NPC1L1)阻害薬です。

主にコレステロール値を下げますが、中性脂肪の低下作用もあります。

3.コレスチラミンは、陰イオン交換樹脂です。

胆腸管内で、胆汁酸と結合することにより、胆汁性コレステロールの再吸収をおさえ、排出を促進します。

中性脂肪は下げません。

4.フェノフィブラート(リピディル)は、フィブラート系高脂血症治療薬です。

核内受容体であるPPARα(peroxisome proliferator - activated receptor)に結合することで

PPARαを活性化し、様々な作用を介して、主に中性脂肪を低下させます。

5.コルヒチンは、対症療法に用いられる、痛風治療薬です。

微小管タンパクである、チュブリンに結合することで、細胞分裂を抑制させます。

主に好中球に作用し、抗炎症作用を示します。

以上より、正解は 4 です。


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